あたしの高校生活はバラ色だったはずなのに
そうこうしている間に
ママに送ってもらって三日月に着いていた。



「さんきゅー」

「帰り連絡してね優杏ちゃん」

「はーい」



そうなのだ、なんともあたし夢杏はケータイというものを持っていないのだ。


ママが高校入ってからね。
の一点張りでなにを言っても無駄なので諦めたところなのだ。



「んじゃ中に行こうよ!寒いし!」



そう言って兼戸は私の手を引っ張って走った。
うちの学校から見学に来ている人は少ない。


まぁ、それもそうだろう。

うちの学校から三日月は本当に人気がないのだ。お父さん曰く昔からこの高校は人気が無かったらしい。



中に入るなりもう、可愛い!
校舎が可愛い!



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