あたしの高校生活はバラ色だったはずなのに
そしてお昼、午後の授業が過ぎ放課後。

「さよーなら」

「はい、さようなら。
皆さん、気を付けて帰ってくださいね。」

やっと終わりの会も終わり~っ!!

「夢杏っ!一緒帰ろっ!」

既にカバンを背負った兼戸が話しかけてきた。

こいつ...帰るのだけは早いのな。

どれどれ、カバンに筆入れ入れて...
これ、入れてあれ入れて...

よぉーし!帰ろ。

「夢杏っ!!」

私は突然手を引っ張られた。

「な、なに??」

案の定、昴くんだった。

「今日...一緒帰るでしょ...?」

いや、これから兼戸と一緒に帰るんだけど。
しかもそこで友達待ってみたいだし...

「じゃねー夢杏、また明日!」

兼戸は空気を読んでそうしたんだろうけど…
私的にすごく困るんだけど!!

ほら、やっぱりたまには兼戸と帰りたいじゃん??
やっぱり申し訳ないよ!!!

「ね、帰ろ。家まで送るしさ!」

私は複雑な気持ちだった。
でも断る事もできないから、分かったいいよ。って一緒に帰ることにした。
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