あたしの高校生活はバラ色だったはずなのに
そうして火曜日
2月14日 バレンタイン当日。

私は
兼戸、兼戸ンち、春野

そして、昴くんのチョコを持って家を出た。


今日は早めに家を出た。
昴くんに直接渡すほどの勇気が無かったからだ。


私は教室に行く前に昴くんのクラスに来ていた。

教室には誰もいなかった。
好都合だった。


人が来る前に置かなきゃ。


私は座席表を見て昴くんの席を見つける。

昴くんの机の上に
一昨日のチョコとともにメモを置く。



そして、自分の教室に戻った。
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