夢幻の騎士と片翼の王女
授業(side 亜里沙)
「は、初めまして、亜里沙様。
私、マリエッタという者です。」
塔に閉じ込められて、一週間程が経った頃、突然、見知らぬ中年の女性がやって来た。
塔の階段がきつかったせいか、女性は大量の汗をかき、息を切らしていた。
「初めまして、マリエッタさん。
あの…今日は何か?」
「亜里沙様、単刀直入にお訊きしますが…
あなた様は、御営みについてお勉強はしてこられましたか?」
「御営み…?」
(……えっ!?)
もしかして、それって…夜の営みのこと!?
そうだ…私は、アドルフ様の側室になる身…
だったら、やっぱりそれって…
途端に顔が熱くなる。
そうっと顔を上げたら、マリエッタさんは、じっと私の顔をみつめていた。
「え…えっと、その…私……」
どう言ったら良いのかわからない。
そりゃあ、私ももう18だし、実体験はないとはいえ、何も知らないわけじゃない。
でも、「お勉強」って、何?
よくわからないから、私はうまく答えることが出来なかった。
「そうでしたか…やはり…」
マリエッタさんは、私の曖昧な答えをどう受け取ったのか…毅然とした顔でそんなことを言った。
「ロベール、ジュリー、入りなさい。」
マリエッタさんが声をかけると、敷物のようなものを肩に担いだ体格の良い男性と若くて綺麗な女性が部屋に入って来た。
私、マリエッタという者です。」
塔に閉じ込められて、一週間程が経った頃、突然、見知らぬ中年の女性がやって来た。
塔の階段がきつかったせいか、女性は大量の汗をかき、息を切らしていた。
「初めまして、マリエッタさん。
あの…今日は何か?」
「亜里沙様、単刀直入にお訊きしますが…
あなた様は、御営みについてお勉強はしてこられましたか?」
「御営み…?」
(……えっ!?)
もしかして、それって…夜の営みのこと!?
そうだ…私は、アドルフ様の側室になる身…
だったら、やっぱりそれって…
途端に顔が熱くなる。
そうっと顔を上げたら、マリエッタさんは、じっと私の顔をみつめていた。
「え…えっと、その…私……」
どう言ったら良いのかわからない。
そりゃあ、私ももう18だし、実体験はないとはいえ、何も知らないわけじゃない。
でも、「お勉強」って、何?
よくわからないから、私はうまく答えることが出来なかった。
「そうでしたか…やはり…」
マリエッタさんは、私の曖昧な答えをどう受け取ったのか…毅然とした顔でそんなことを言った。
「ロベール、ジュリー、入りなさい。」
マリエッタさんが声をかけると、敷物のようなものを肩に担いだ体格の良い男性と若くて綺麗な女性が部屋に入って来た。