夢幻の騎士と片翼の王女
*
「では、また後でな、アリシア。
チャールズ…アリシアのことを頼んだぞ。」
「はい。かしこまりました。」
お城の中に入ってしばらくすると、アドルフ様はどこかへ行かれた。
私はチャールズさんに案内されるがままに、見慣れないお城の廊下を進んで行った。
それにしても本当に広いお城だ。
塔から外の廊下を通って、お城の中に入り、あっちこっち何度も曲がったり階段を下りたりしたから、今どのあたりにいるのかさえよくわからない。
「こちらでございます。」
チャールズさんが大きな扉の前で立ち止まり、そう言って、扉の鍵を開いた。
「わぁ…」
部屋に入った途端、思わず、声が出てしまった。
なんて言ったら良いんだろう?
あ…高級なホテルのスイートルームみたいな感じ?
広い部屋のシャンデリアも、家具も絨毯もいかにも一流のものって感じだ。
大きな窓からは、明るい陽射しが射し込み、広い庭が見える。
緑が多くて、とても気持ちが良い。
「こちらが応接室…そして、こちらが食堂…
そして…」
チャールズさんが部屋の内部を紹介してくれた。
最初に入った部屋から、またいくつもの部屋に繋がっていた。
「それから、亜里沙様の今後のお世話は、引き続き、このメアリーとアンナがお勤めさせていただきます。」
それはありがたい話だった。
半年間、一緒に閉じ込められてた二人だから、気心も知れてるし…
「ご昼食までごゆっくりお過ごしください。
では、私はこれで…」
そう告げると、深々と頭を下げて、チャールズさんは部屋を出て行った。
「では、また後でな、アリシア。
チャールズ…アリシアのことを頼んだぞ。」
「はい。かしこまりました。」
お城の中に入ってしばらくすると、アドルフ様はどこかへ行かれた。
私はチャールズさんに案内されるがままに、見慣れないお城の廊下を進んで行った。
それにしても本当に広いお城だ。
塔から外の廊下を通って、お城の中に入り、あっちこっち何度も曲がったり階段を下りたりしたから、今どのあたりにいるのかさえよくわからない。
「こちらでございます。」
チャールズさんが大きな扉の前で立ち止まり、そう言って、扉の鍵を開いた。
「わぁ…」
部屋に入った途端、思わず、声が出てしまった。
なんて言ったら良いんだろう?
あ…高級なホテルのスイートルームみたいな感じ?
広い部屋のシャンデリアも、家具も絨毯もいかにも一流のものって感じだ。
大きな窓からは、明るい陽射しが射し込み、広い庭が見える。
緑が多くて、とても気持ちが良い。
「こちらが応接室…そして、こちらが食堂…
そして…」
チャールズさんが部屋の内部を紹介してくれた。
最初に入った部屋から、またいくつもの部屋に繋がっていた。
「それから、亜里沙様の今後のお世話は、引き続き、このメアリーとアンナがお勤めさせていただきます。」
それはありがたい話だった。
半年間、一緒に閉じ込められてた二人だから、気心も知れてるし…
「ご昼食までごゆっくりお過ごしください。
では、私はこれで…」
そう告げると、深々と頭を下げて、チャールズさんは部屋を出て行った。