夢幻の騎士と片翼の王女
とにかく今日は半年ぶりに塔の外に出られたことが嬉しくて、気分が多少舞い上がってはいたけれど…そこにアドルフ様とリュシアン様が来られたから、緊張も加わって、なんだかどうも落ち着かない。
さっきからついついくだらないおしゃべりをしてしまってるから、呆れられていないか、ちょっと心配。
ふと、リュシアン様の方を見たら目と目が合って…
恥ずかしくて、思わず目を逸らせてしまった。
なんだろう、この異常なドキドキ感…
確かに、リュシアン様はイケメンだけど…
アドルフ様には感じない魅力のようなものを感じてしまう。
それがなぜなのかはわからないけど…
目が合っただけで、こんなにドキドキするなんて、やっぱりおかしいよね。
(リュシアン様……)
そうだ…アドルフ様に見初められることがなかったら、私はリュシアン様のお相手をすることになっていて…
そんなことを思ったら、頭の中にマリエッタさんに教えられたアノことが思い浮かんで、私は顔がぽーっと熱くなるのを感じた。
「アリシア…どうかしたのか?
顔が赤いが…」
「い、いえ、なんでもありません。」
「汗もすごいぞ。」
「き、きっと、外に出られた喜びで感情が高ぶっているのかもしれません。」
下手な言い訳だけど、そのくらいしか思いつかなかったんだから仕方がない。
私は作り笑いでその場を誤魔化した。
さっきからついついくだらないおしゃべりをしてしまってるから、呆れられていないか、ちょっと心配。
ふと、リュシアン様の方を見たら目と目が合って…
恥ずかしくて、思わず目を逸らせてしまった。
なんだろう、この異常なドキドキ感…
確かに、リュシアン様はイケメンだけど…
アドルフ様には感じない魅力のようなものを感じてしまう。
それがなぜなのかはわからないけど…
目が合っただけで、こんなにドキドキするなんて、やっぱりおかしいよね。
(リュシアン様……)
そうだ…アドルフ様に見初められることがなかったら、私はリュシアン様のお相手をすることになっていて…
そんなことを思ったら、頭の中にマリエッタさんに教えられたアノことが思い浮かんで、私は顔がぽーっと熱くなるのを感じた。
「アリシア…どうかしたのか?
顔が赤いが…」
「い、いえ、なんでもありません。」
「汗もすごいぞ。」
「き、きっと、外に出られた喜びで感情が高ぶっているのかもしれません。」
下手な言い訳だけど、そのくらいしか思いつかなかったんだから仕方がない。
私は作り笑いでその場を誤魔化した。