夢幻の騎士と片翼の王女
*
(ちょっと浸かりすぎたかな…)
いつもより念入りに体を洗って…湯船に浸かりながらいろんなことを考えてたら、なんとなく長風呂になってしまった。
「アンナさん、お水を下さい。
少し浸かりすぎたみたいで…」
「かしこまりました。」
アンナさんの持って来てくれた冷たいお水を飲んで、寝衣に着替えた。
鏡の前でくるりと一回転。
長風呂したって、急に美人になるわけじゃない。
まぁ、こんなものかな?
(あ…どうしよう?少しお化粧もした方が良いのかな?)
よくわからなくて、私はメアリーさんを呼んだ。
「亜里沙様、なにか御用ですか?」
「う、うん、お化粧はどうしたら良いかな?と思って…」
「お化粧…ですか?」
「うん、やっぱりした方が良い?」
「湯浴みも済まされたことですし…わざわざされなくても良ろしいのでは?」
「そうなの?」
「ええ、そう思いますが…」
本当に良いのかなぁ?
でも、メアリーさんならいろんなことを知ってるはずだし、そのメアリーさんがしなくて良いっていうなら、やっぱりしなくて良いってこと?
「……寝室に行けば良いのよね?」
「ええ。」
何なんだろう?メアリーさんの気のない返事に、ちょっとおかしな気分を感じながらも、私は期待と不安で高鳴る胸を押さえつつ、寝室へ向かった。
(ちょっと浸かりすぎたかな…)
いつもより念入りに体を洗って…湯船に浸かりながらいろんなことを考えてたら、なんとなく長風呂になってしまった。
「アンナさん、お水を下さい。
少し浸かりすぎたみたいで…」
「かしこまりました。」
アンナさんの持って来てくれた冷たいお水を飲んで、寝衣に着替えた。
鏡の前でくるりと一回転。
長風呂したって、急に美人になるわけじゃない。
まぁ、こんなものかな?
(あ…どうしよう?少しお化粧もした方が良いのかな?)
よくわからなくて、私はメアリーさんを呼んだ。
「亜里沙様、なにか御用ですか?」
「う、うん、お化粧はどうしたら良いかな?と思って…」
「お化粧…ですか?」
「うん、やっぱりした方が良い?」
「湯浴みも済まされたことですし…わざわざされなくても良ろしいのでは?」
「そうなの?」
「ええ、そう思いますが…」
本当に良いのかなぁ?
でも、メアリーさんならいろんなことを知ってるはずだし、そのメアリーさんがしなくて良いっていうなら、やっぱりしなくて良いってこと?
「……寝室に行けば良いのよね?」
「ええ。」
何なんだろう?メアリーさんの気のない返事に、ちょっとおかしな気分を感じながらも、私は期待と不安で高鳴る胸を押さえつつ、寝室へ向かった。