夢幻の騎士と片翼の王女
*
「え?旅行…ですか?」
「いやなのか?」
「い、いえ、そうではありません。
ただ、突然のことだったので…」
「そうか、ならば問題ないな。」
朝食の席で、アドルフ様は私を旅行に誘われた。
なんでも、私のお屋敷を建てる場所を探しに行くとのこと。
「アリシアは、どういう所が良いのだ?」
「え?わ、私は…どこでも…」
私がそう言うと、ドルフ様は困ったような顔をされた。
「もっと自分の意思を言って良いのだぞ。」
「え…あ、はい。」
アドルフ様は本当にお優しい…
こういう人の側室になれた私は、もしかしてラッキーだったのかな?
でも…やっぱり、アノことは心配…
あ、そっか!…アドルフ様、ここにはお妃さまがいらっしゃるから、私に手を出し辛くて…
もしかして、それで、旅行に…
(ってことは、旅行に出た明日の晩…)
マリエッタさんの授業が頭をかすめる。
なんだかこんな風に伸ばされると、余計に緊張が大きくなってしまう。
でも、私にはどうすることも出来ない。
すべてはアドルフ様のお気持ち次第なんだもの…
「え?旅行…ですか?」
「いやなのか?」
「い、いえ、そうではありません。
ただ、突然のことだったので…」
「そうか、ならば問題ないな。」
朝食の席で、アドルフ様は私を旅行に誘われた。
なんでも、私のお屋敷を建てる場所を探しに行くとのこと。
「アリシアは、どういう所が良いのだ?」
「え?わ、私は…どこでも…」
私がそう言うと、ドルフ様は困ったような顔をされた。
「もっと自分の意思を言って良いのだぞ。」
「え…あ、はい。」
アドルフ様は本当にお優しい…
こういう人の側室になれた私は、もしかしてラッキーだったのかな?
でも…やっぱり、アノことは心配…
あ、そっか!…アドルフ様、ここにはお妃さまがいらっしゃるから、私に手を出し辛くて…
もしかして、それで、旅行に…
(ってことは、旅行に出た明日の晩…)
マリエッタさんの授業が頭をかすめる。
なんだかこんな風に伸ばされると、余計に緊張が大きくなってしまう。
でも、私にはどうすることも出来ない。
すべてはアドルフ様のお気持ち次第なんだもの…