夢幻の騎士と片翼の王女
押さえきれない想い(side リュシアン)
(畜生!)
俺は拳で壁を叩きつけた。
苛々する気持ちが押さえられない。
それは、あいつ…亜里沙のせいだ。
亜里沙のことが気になって気になって、全く落ち着くことが出来ない。
それだけならまだしも、俺は、あいつの行動を探るような真似をしている。
亜里沙は、アドルフの側室だ。
あいつに抱かれることはわかっているのに、なんとかそれを止めることは出来ないかと…なんとか、亜里沙を俺のものにすることが出来ないかと、いまだにそんな未練がましいことを考えている。
昨夜も俺はアドルフの行動を見張っていた。
夕食のために亜里沙の元へ行き、てっきり、そのまま亜里沙の所に泊まると思っていたのだが、おかしなことに夕食が済んでしばらくすると奴は部屋に戻って行った。
夜中にまた行くのかと気になって、俺はあいつの動向を見守ったが、奴が亜里沙の部屋に行くことはなかった。
なぜだ?なぜ、亜里沙を抱かない?
俺には、その理由がまるでわからなかった。
わざわざ俺の元から亜里沙を横取りするくらいだ。
亜里沙に強い関心があるとしか思えない。
だったら、あの塔から出たらすぐに抱きたくなるはずだ。
半年もお預けをくらったんだから…
(なのに、なぜ?)
俺は拳で壁を叩きつけた。
苛々する気持ちが押さえられない。
それは、あいつ…亜里沙のせいだ。
亜里沙のことが気になって気になって、全く落ち着くことが出来ない。
それだけならまだしも、俺は、あいつの行動を探るような真似をしている。
亜里沙は、アドルフの側室だ。
あいつに抱かれることはわかっているのに、なんとかそれを止めることは出来ないかと…なんとか、亜里沙を俺のものにすることが出来ないかと、いまだにそんな未練がましいことを考えている。
昨夜も俺はアドルフの行動を見張っていた。
夕食のために亜里沙の元へ行き、てっきり、そのまま亜里沙の所に泊まると思っていたのだが、おかしなことに夕食が済んでしばらくすると奴は部屋に戻って行った。
夜中にまた行くのかと気になって、俺はあいつの動向を見守ったが、奴が亜里沙の部屋に行くことはなかった。
なぜだ?なぜ、亜里沙を抱かない?
俺には、その理由がまるでわからなかった。
わざわざ俺の元から亜里沙を横取りするくらいだ。
亜里沙に強い関心があるとしか思えない。
だったら、あの塔から出たらすぐに抱きたくなるはずだ。
半年もお預けをくらったんだから…
(なのに、なぜ?)