夢幻の騎士と片翼の王女
*
(わぁ、すごい人…!)
けっこう早くに出て来たというのに、すでに市は大勢の人でごった返していた。
立ち並ぶお店の数は、ざっと見ても相当にありそうだ。
商品の売り声やお客たちの笑い声…それに、迷子にでもなったのか、小さい子供の泣き声もして、とても騒々しい。
「亜里沙様、あそこの店が面白そうですわ。」
メアリーさんが少し先の雑貨のお店を指で指す。
そこには、なにやらアクセサリーのようなものがずらりと並べられている。
人ごみをかき分けながら、私達はいろいろなお店を見て回った。
あちこちのお店を見ているうちに私は気付いた。
この市は、言ってみればお祭りのようなもの。
人々にとっての娯楽なんだって。
メアリーさんやアンナさんもとても楽しそうな顔をしている。
市に誘ってくれたのも、本当は自分が行きたかったんだろうと思った。
それにしても、こんなに多くの人が集まるところに来たのは何年振りだろう。
なんだか、少し疲れたような気もする。
「亜里沙様、次はあちらへ…」
「メアリーさん、私…あ、あそこの木陰で少し休んでから行くから。」
私は少し離れた木陰を指差した。
「では、私もご一緒に…」
「本当に大丈夫だから。
私…一人でゆっくりしたいから。
さぁ、あなた達は店を見て来て。」
二人は迷ってる様子だったけど、私を気遣いながら人ごみの中に消えて行った。
(わぁ、すごい人…!)
けっこう早くに出て来たというのに、すでに市は大勢の人でごった返していた。
立ち並ぶお店の数は、ざっと見ても相当にありそうだ。
商品の売り声やお客たちの笑い声…それに、迷子にでもなったのか、小さい子供の泣き声もして、とても騒々しい。
「亜里沙様、あそこの店が面白そうですわ。」
メアリーさんが少し先の雑貨のお店を指で指す。
そこには、なにやらアクセサリーのようなものがずらりと並べられている。
人ごみをかき分けながら、私達はいろいろなお店を見て回った。
あちこちのお店を見ているうちに私は気付いた。
この市は、言ってみればお祭りのようなもの。
人々にとっての娯楽なんだって。
メアリーさんやアンナさんもとても楽しそうな顔をしている。
市に誘ってくれたのも、本当は自分が行きたかったんだろうと思った。
それにしても、こんなに多くの人が集まるところに来たのは何年振りだろう。
なんだか、少し疲れたような気もする。
「亜里沙様、次はあちらへ…」
「メアリーさん、私…あ、あそこの木陰で少し休んでから行くから。」
私は少し離れた木陰を指差した。
「では、私もご一緒に…」
「本当に大丈夫だから。
私…一人でゆっくりしたいから。
さぁ、あなた達は店を見て来て。」
二人は迷ってる様子だったけど、私を気遣いながら人ごみの中に消えて行った。