夢幻の騎士と片翼の王女
*
「……少しは落ち着いた?」
「うん、ごめんね。」
泣いて泣いて…止まらなくなった涙が枯れるまで泣いて…
ようやく私は、落ち着きを取り戻した。
「電気も付けずにどうしたの?」
「え…で、電気…つかなかったよ。」
泣きすぎて、しゃべるのが苦しい。
「ブレーカーを落としてただけじゃない。」
「そ、そうだった…の…」
ブレイカーのことなんて、思いつきもしなかった。
「亜里沙、お腹は減ってないか?どこか痛いとか苦しいところはないのか?」
「う、うん…体調は大丈夫。」
私が電話をかけた後、お母さんがお父さんに電話をして、そして二人でここに駆けつけてくれたらしい。
「とりあえず、今日はここに泊まるか?
それとも家に帰りたいか?」
「う、うん…お父さんに任せる。」
私がそう言うと、お母さんとお父さんは何やら相談していた。
帰れないことはないけど、家までは何時間もかかるから、私の体調を気遣ってくれているのかもしれない。
「亜里沙、じゃあ、今夜はここに泊まろう。
何か食べるものを買って来るから、おまえは母さんと待ってなさい。」
「う、うん、ありがとう。」
お父さんが買い物なんて珍しい。
本当ならお母さんを連れて行きたいところだろうけど、私を一人にするのが心配なんだろうな、きっと。
「……少しは落ち着いた?」
「うん、ごめんね。」
泣いて泣いて…止まらなくなった涙が枯れるまで泣いて…
ようやく私は、落ち着きを取り戻した。
「電気も付けずにどうしたの?」
「え…で、電気…つかなかったよ。」
泣きすぎて、しゃべるのが苦しい。
「ブレーカーを落としてただけじゃない。」
「そ、そうだった…の…」
ブレイカーのことなんて、思いつきもしなかった。
「亜里沙、お腹は減ってないか?どこか痛いとか苦しいところはないのか?」
「う、うん…体調は大丈夫。」
私が電話をかけた後、お母さんがお父さんに電話をして、そして二人でここに駆けつけてくれたらしい。
「とりあえず、今日はここに泊まるか?
それとも家に帰りたいか?」
「う、うん…お父さんに任せる。」
私がそう言うと、お母さんとお父さんは何やら相談していた。
帰れないことはないけど、家までは何時間もかかるから、私の体調を気遣ってくれているのかもしれない。
「亜里沙、じゃあ、今夜はここに泊まろう。
何か食べるものを買って来るから、おまえは母さんと待ってなさい。」
「う、うん、ありがとう。」
お父さんが買い物なんて珍しい。
本当ならお母さんを連れて行きたいところだろうけど、私を一人にするのが心配なんだろうな、きっと。