夢幻の騎士と片翼の王女
背筋に冷たいものが走った。



カイヤは言った。
青い指輪が鍵になる…と。
確かに青い指輪はみつかった。
しかし、指輪が鍵とは一体どういうことなのか!?



俺は恐る恐る指輪に手を伸ばした。



緊張し過ぎているのか、指が微かに震える…



俺はその指輪を、導かれるようにして右手の薬指にさした。
指輪は、まるであつらえたようにぴったりだった。



「わぁっ!」



その瞬間、指輪が目も眩むような眩い光を放ち始めた。
とても見ていることが出来ず、俺は、固く目を閉じた。
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