夢幻の騎士と片翼の王女
*
「亜里沙…大丈夫か?」
「は、はい。」
お城に着いて、早速、私は国王御夫妻のところへ連れて行かれた。
国王御夫妻と会う事なんて、普段ならまずないことだし、何も聞かされてなかったから本当にびっくりして、緊張して…
リュシアン様は、私が何者かに誘拐されて軟禁され、ずっと捜索をしていた結果、ようやく見つけ出したと報告された。
そうだよね…本当のことなんて話せるはずないんだから。
御夫妻はそのことをすんなりと信じ込まれ、喜んで下さったし、本心はどうかはわからないけど、私とリュシアン様の結婚を祝福して下さった。
「これから忙しくなるぞ。」
「そ、そうですね。」
緊張し過ぎたせいなのか、久しぶりに着た細身のドレスのせいなのか、なんだか胸が詰まった。
……私、本当にリュシアン様と結婚するんだ…
まだ、全然実感がわかないけど…
「亜里沙…必ず、幸せにするからな。」
突然抱きしめられて、熱い唇が重なった。
なんだか体がしびれて、頭がくらくらした。
アドルフ様とは違う…
頭の片隅でふとそんなことを考えた。
(私、まだ、アドルフ様のことを…?)
不安はいっぱいあるけれど、それでも、私はリュシアン様を信じて生きていこう…
あらためて、私はそう決意した。
「亜里沙…大丈夫か?」
「は、はい。」
お城に着いて、早速、私は国王御夫妻のところへ連れて行かれた。
国王御夫妻と会う事なんて、普段ならまずないことだし、何も聞かされてなかったから本当にびっくりして、緊張して…
リュシアン様は、私が何者かに誘拐されて軟禁され、ずっと捜索をしていた結果、ようやく見つけ出したと報告された。
そうだよね…本当のことなんて話せるはずないんだから。
御夫妻はそのことをすんなりと信じ込まれ、喜んで下さったし、本心はどうかはわからないけど、私とリュシアン様の結婚を祝福して下さった。
「これから忙しくなるぞ。」
「そ、そうですね。」
緊張し過ぎたせいなのか、久しぶりに着た細身のドレスのせいなのか、なんだか胸が詰まった。
……私、本当にリュシアン様と結婚するんだ…
まだ、全然実感がわかないけど…
「亜里沙…必ず、幸せにするからな。」
突然抱きしめられて、熱い唇が重なった。
なんだか体がしびれて、頭がくらくらした。
アドルフ様とは違う…
頭の片隅でふとそんなことを考えた。
(私、まだ、アドルフ様のことを…?)
不安はいっぱいあるけれど、それでも、私はリュシアン様を信じて生きていこう…
あらためて、私はそう決意した。