夢幻の騎士と片翼の王女




「わぁ…綺麗な星……」



スーパーは30分程うろうろしてやっとみつけた。
道を知ってたら10分程で行けそうな距離だった。
意外と品ぞろえも良かったし、スーパーに行くことも久しぶりだったから、けっこうテンションも上がって…
ちょっと買い過ぎたかな?ってくらい、あれこれ買って…

買って来たお惣菜を並べて、お腹がいっぱいになるまで食べて…
さらに、満腹だっていうのにスィーツも食べて…
甘いものは別腹って本当だね。



「そうなの。自転車で10分くらいのところにスーパーが出来ててね。
お惣菜もスイーツもとってもおいしいの。」

「それは楽しみね。
金曜の夜にはお母さん達もそっちに行くから、それまでに出来るだけ片付けておいてね。」

「はいはい。」

「じゃあ、戸締り忘れないようにね。」

「わかってるって!」



寝るにはまだ少し早いから、どうしようかなって考えながら、なんとなくテレビを見ていた時…
ふとさっきの小箱をことが頭をかすめた。


当時は私もお兄ちゃんもまだ子供だったから開けられなかったけど、もしかしたら、今なら開くんじゃないか?って、思いついて…
そう思ったらじっとしていられなくなって、私は屋根裏に向かった。
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