夢幻の騎士と片翼の王女
*
「どうもありがとうございました。」
「いえ…しばらくは痛むかもしれませんが我慢して下さいね。」
神父さんは私の足を洗い、薬を塗って包帯まで巻いてくれて、サイズは少し大きいけど、サンダルのようなものを貸してくれた。
なんだか申し訳ないけど、今はご厚意に甘えるしかない。
「さぁ、お飲みください。」
「ありがとうございます。」
温かいお茶を出され、飲もうとしたら、お腹がぎゅうと鳴った。
「……お茶よりもお食事の方が良かったみたいですね。」
「い、いえ、そ、そんなこと…」
「私もそろそろ夕食を食べようと思ってたところでしたから…ちょっと待ってて下さいね。」
神父さんはくすくすと笑いながらそう言うと、また部屋を出て行った。
(もう、なんでこんな時に鳴るのよ!)
確か、私…夕ご飯は食べたはず。
うん、そうそう、スーパーで買って来たお惣菜とごはんを食べて、スイーツも食べた。
でも…あれから、森の中をてくてく歩いて…
ここまで来るのに、ずいぶん走ったし…
夕飯のカロリーはもう消化しちゃったんだな、きっと。
そんなことを考えてたら、またもお腹の虫が鳴いた。
「どうもありがとうございました。」
「いえ…しばらくは痛むかもしれませんが我慢して下さいね。」
神父さんは私の足を洗い、薬を塗って包帯まで巻いてくれて、サイズは少し大きいけど、サンダルのようなものを貸してくれた。
なんだか申し訳ないけど、今はご厚意に甘えるしかない。
「さぁ、お飲みください。」
「ありがとうございます。」
温かいお茶を出され、飲もうとしたら、お腹がぎゅうと鳴った。
「……お茶よりもお食事の方が良かったみたいですね。」
「い、いえ、そ、そんなこと…」
「私もそろそろ夕食を食べようと思ってたところでしたから…ちょっと待ってて下さいね。」
神父さんはくすくすと笑いながらそう言うと、また部屋を出て行った。
(もう、なんでこんな時に鳴るのよ!)
確か、私…夕ご飯は食べたはず。
うん、そうそう、スーパーで買って来たお惣菜とごはんを食べて、スイーツも食べた。
でも…あれから、森の中をてくてく歩いて…
ここまで来るのに、ずいぶん走ったし…
夕飯のカロリーはもう消化しちゃったんだな、きっと。
そんなことを考えてたら、またもお腹の虫が鳴いた。