夢幻の騎士と片翼の王女
思わぬ災難(side 亜里沙 )
「そっちが済んだら、こっちを頼むよ。」
「はい、わかりました!」
花屋さんで働くようになって、早くも数か月の時が流れた。
もう仕事の内容はしっかりと覚えたし、身体のあちこちが痛むこともない。
最初は私のことを疎まし気に見ていたお客さんたちも、最近ではきさくに声をかけて下さるようになった。
「亜里沙…例の家のことなんだが…」
「あぁ、年末に引っ越すって言ってた方の家ですね。」
「それが、来月の始めに引っ越すことになったらしいんだ。
だから、その後すぐに入ってくれて構わないってさ。」
「えっ!?そうなんですか!?」
近くに手頃な空き家がなくて、申し訳ないとは思いつつ、相変わらず、私は教会に住まわせてもらってた。
ようやくこの町を出るって人がみつかったのだけど、それはすぐにってわけじゃなく、あと数か月先のことで…仕方ないなと思ってたんだけど、それが来月には入居出来ることになって…
初めての一人暮らし…なんだかすっごく楽しみ…!
まだ、日本に戻れる手がかりのひとつもつかめてないけど、まずは、今、この場所でしっかり生き抜くことが大切なことだと自分自身に言い聞かせて頑張っている。
「はい、わかりました!」
花屋さんで働くようになって、早くも数か月の時が流れた。
もう仕事の内容はしっかりと覚えたし、身体のあちこちが痛むこともない。
最初は私のことを疎まし気に見ていたお客さんたちも、最近ではきさくに声をかけて下さるようになった。
「亜里沙…例の家のことなんだが…」
「あぁ、年末に引っ越すって言ってた方の家ですね。」
「それが、来月の始めに引っ越すことになったらしいんだ。
だから、その後すぐに入ってくれて構わないってさ。」
「えっ!?そうなんですか!?」
近くに手頃な空き家がなくて、申し訳ないとは思いつつ、相変わらず、私は教会に住まわせてもらってた。
ようやくこの町を出るって人がみつかったのだけど、それはすぐにってわけじゃなく、あと数か月先のことで…仕方ないなと思ってたんだけど、それが来月には入居出来ることになって…
初めての一人暮らし…なんだかすっごく楽しみ…!
まだ、日本に戻れる手がかりのひとつもつかめてないけど、まずは、今、この場所でしっかり生き抜くことが大切なことだと自分自身に言い聞かせて頑張っている。