夢幻の騎士と片翼の王女
*
(この角を曲がって…と…)
荷車を引きながら、私はゼリア様のお屋敷を探した。
貴族のお屋敷からの注文は、たいてい大量のものだ。
とても一人で抱えて持って行けるような量ではない。
重量もけっこうあるから、荷車に載せて行く。
最初は、荷車なんて恥ずかしくっていやだなぁって思ってたけど、最近ではそんなことも思わなくなった。
この国では、小さな子供やお年寄りも働いてるし、荷車を引いてる人もたくさんいる。
それが格好悪いなんて考える人はいないに等しい。
そのことがわかったら、私もそんなことは気にならなくなった。
(あ、公園だ!)
公園らしき場所が見えたと思ったら、そのすぐ傍に、白くて可愛い花をつけた大きな木が…そして、その先に立派なお屋敷が見えた。
きっとあれがルモアの木…ゼリア様のお屋敷だ。
そう思ったら、荷車を引く手にも力が入る。
(あとひとふんばり!)
私はゼリア様のお屋敷を目指し、歩き続けた。
(この角を曲がって…と…)
荷車を引きながら、私はゼリア様のお屋敷を探した。
貴族のお屋敷からの注文は、たいてい大量のものだ。
とても一人で抱えて持って行けるような量ではない。
重量もけっこうあるから、荷車に載せて行く。
最初は、荷車なんて恥ずかしくっていやだなぁって思ってたけど、最近ではそんなことも思わなくなった。
この国では、小さな子供やお年寄りも働いてるし、荷車を引いてる人もたくさんいる。
それが格好悪いなんて考える人はいないに等しい。
そのことがわかったら、私もそんなことは気にならなくなった。
(あ、公園だ!)
公園らしき場所が見えたと思ったら、そのすぐ傍に、白くて可愛い花をつけた大きな木が…そして、その先に立派なお屋敷が見えた。
きっとあれがルモアの木…ゼリア様のお屋敷だ。
そう思ったら、荷車を引く手にも力が入る。
(あとひとふんばり!)
私はゼリア様のお屋敷を目指し、歩き続けた。