夢幻の騎士と片翼の王女
*
「ば、馬鹿なことを…!!」
お店に戻り、私はピエール様から言われたことをジェームスさんに話した。
ジェームスさんも喜んでくれるだろうと思ってたのに、突然、赤い顔をして怒りだして…
「……ジェームスさん……どうして……」
「亜里沙…わかってるのか?
それがどういうことなのか…」
「え??」
何のことやら、私にはまるで意味が分からずぼんやりしてると、ジェームスさんは顔を近付け、声を潜めて話し始めた。
「え…え…ええーーーーーっっ!」
それを聞いた私は思わず大きな声を上げてしまった。
だって…だって…
リュシアン様は、その…すごい女好きで…
侍女っていうのは、つまりはその……リュシアン様の夜のお相手をするってことだそうで…
そんなことを考えたら急に恥ずかしくなってきた。
だって…私…まだそういうことをしたことないし…
一応、彼氏みたいな人がいたことはあるけど、お互い晩生だったから、最後の一線は越えられなくて…
「亜里沙…この話は断れ。
いや、俺が断ってやる。」
「え……」
確かに、それは怖いことだけど…
でも、あの壺を割ったのは私だし…
あの壺の価値を考えれば、そのくらいのことはしないといけないのかもしれない。
(そうだよね…
今更、いやだなんて言えないよね…)
それに、相手は王子様…
初めての相手が王子様だなんて、光栄といえば光栄なことだよね。
普通だったら、会うことすら出来ない相手だもの。
私は心を決めた。
「ば、馬鹿なことを…!!」
お店に戻り、私はピエール様から言われたことをジェームスさんに話した。
ジェームスさんも喜んでくれるだろうと思ってたのに、突然、赤い顔をして怒りだして…
「……ジェームスさん……どうして……」
「亜里沙…わかってるのか?
それがどういうことなのか…」
「え??」
何のことやら、私にはまるで意味が分からずぼんやりしてると、ジェームスさんは顔を近付け、声を潜めて話し始めた。
「え…え…ええーーーーーっっ!」
それを聞いた私は思わず大きな声を上げてしまった。
だって…だって…
リュシアン様は、その…すごい女好きで…
侍女っていうのは、つまりはその……リュシアン様の夜のお相手をするってことだそうで…
そんなことを考えたら急に恥ずかしくなってきた。
だって…私…まだそういうことをしたことないし…
一応、彼氏みたいな人がいたことはあるけど、お互い晩生だったから、最後の一線は越えられなくて…
「亜里沙…この話は断れ。
いや、俺が断ってやる。」
「え……」
確かに、それは怖いことだけど…
でも、あの壺を割ったのは私だし…
あの壺の価値を考えれば、そのくらいのことはしないといけないのかもしれない。
(そうだよね…
今更、いやだなんて言えないよね…)
それに、相手は王子様…
初めての相手が王子様だなんて、光栄といえば光栄なことだよね。
普通だったら、会うことすら出来ない相手だもの。
私は心を決めた。