呪いの歌が繋ぐ切ない恋。
知らないも何も今日こっちに帰ってきたばっかで…
あと、






私は何も覚えてない…。



母が父の暴行でなくなってからそれ以前の記憶を…、
失ってしまった…。
だから私にはこっちでの思い出がない。


あるのは、あの歌だけ…。


そして、男性恐怖症だ…。
こっちに帰ってきたら記憶が戻るかもしれないと、
言うことで祖父母に預けられた…。

それで家から近いこの高校に入学した。

それにここには音楽科もあるしね。


あと、私の名字は元は小鳥遊【タカナシ】。

父の名字だと怖いことを思い出しては行けないということで母の旧名に祖父母がしてくれた。


「私は今日こっちに来たの。前住んでたみたいなんだけど記憶がなくて…。」

「え…。前住ん「あれ…サヨ??」え…?」

だ、れ…?

「サヨ、だよね?」

「ちょーっと!ルトくん!いきなり何言ってんの!初対面の娘に!諸対面の…娘…だよ…ね??」

「ルト…。まさか…。」

「う、ん…、サヨだよ…。あのサヨだよ。」

「なら、小鳥遊 サヨ?」

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