猫系男子のきまぐれ。
「あのね、あの男の人は私のお兄ちゃんだよ。遠距離恋愛だった彼女にプロポーズするために帰ってきたんだって」


「だから心配しないで?私は春くんだけが好きだよ」


春くんはえっ…と呟く。


「ほんとに?なんだ…俺かっこ悪い」


「そんなことないよ、私にとって春くんは世界一かっこいいよ」


抱きしめているのを離して、春くんの目を見る。


春くんがかっこ悪いなんてあるわけないよ。


それに嬉しかった。


やきもちやいてくれてたなんて。


でもその相手がお兄ちゃんだったってのは複雑なんだけど…。
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