恋愛戦闘能力

私は次の週の日曜日にその恋愛戦闘能力を見てくれる所に出掛けた。


ファションをチェックして何度も着替えたが馬鹿馬鹿しくなりジーンズとスニーカーにセーター冬物のコートで出掛けた。


それでもセーターやコートは自分自身の好きなブランド物でラフだか手は抜いてなかった。


出掛ける前にいつもつける香水を軽くつけた。


これも好きなブランドのバックを持つと電車に乗った。


いざそういう怪しげな場所に行くとなるとバカバカしくなったが行くだけ行って気に入らないなければ帰れば良いと思った。

電車で立っているとスーツ姿の三十代らしき男が私を見ていた。

顔に何か付いてるのかと思ってバックから小さい手鏡を出すと素早くチェックしたがそんな事はないようだった。


私は気のせいだと思い無視する事にしたが男はずっと見ていて段々気味が悪くなった。


電車が目的の駅に着くと急いで降りた。

その場所は古い商店街のアーケードの端の方にポツリとあった。

「恋愛でお困りの方は相談に乗ります。」


汚ない字で小さな木の看板にそれだけ書いていた。   


私はそれを見てやはり辞めようかと思ったがここまで来たのだから仕方ないかと思いその中に入った。    

 
< 2 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop