恋愛戦闘能力

そう言うと煙草を出して旨そうに吸った。


「だってあれだけの物が出たあとの一服は最高だよ。

美佐子ちゃん全部脱いでベッドに横たわって。

早くね。ジーンズだとパンティが一緒に脱げるとか気にしないで生まれたままの姿になって。

だけど、パンティって言葉は良いよね。

ティが良いよね。ジーザス!!

三井ちゃんとっとと脱がせて良く診るから。」



三井と言われた看護師らしき女が来て私のコートをするすると脱がせた。


「教授はあんなのですが優秀ですし安心して下さい。」


そう言うと眼鏡の看護師はベッドに私を行かせてするすると全てを脱がせてしまった。


確かにジーンズとパンティが一緒に脱げてしまったがここまで来たら仕方ないと何故か思ってしまっていた。


高井は私の横たわっているベッドに来ると虫眼鏡のような物でじっくり私の身体を見た。  

何度かジーザス!!と叫びながらじっくり見て軽く触ったりもしたが、不思議といやらしいとは思わなかった。

「渡辺美佐子三十一才彼氏に最後に突撃されたのが四年と二ヶ月前ね。

僕は貴方の身体を見ただけで分かるんですよ。

 
ファッションや女であることは捨ててないね。

だけど、詰めが甘いなあ。


そう言うと私の腕を取って上げた。

若干の剃り残しあり、恋愛非武装地帯だな。

もったいないなあ。何なら今久しぶりにしてみる。 
   
冗談だよ。  

僕が愛するのは神とジョークだよ。

チョークじゃないよ。ジョークだよ。しかし、もったいない。

恋愛戦闘能力0だよ。ジーザス!!

今日も来る時にリーマンに見られなかった。リーマンって古いよね。


だけど見られたでしょ?彼は貴方に好意を抱いたのに貴方は気持ち悪いと思ったでしょ。


この三井なんて顔面も身体も貴方より余程下だよ。

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