愛‥とは?夫婦‥とは?
2項 

同窓会


大学病院に勤務して
半年を過ぎた時
メグから
「同窓会があるみたいで。
綾華をつれてきてほしいと
幹事に頼まれてしまって。」
と、言われた。

なつかしさもあり
行くことにした。

「まあ、佐木山君は来ないから。」
と、言われていたから。

大空が、姿を消してから数年が過ぎた。

あれから、一度も大空からは
連絡もなく、大空から完全に
捨てられたんだとわかった。

でも····正直····
嫌いになったのなら
そう言って欲しかった。

何か、いけないなら
そう言って欲しかった。

黙って、消えられるのは
   私には····辛····過ぎた。

だけど、今日は
久しぶりの高校の同窓会で
みんなと楽しく過ごした。

その中でも
大賀 紗輝斗君は・・・

高校の時も、大空がいても
何度も告白されてきた

同窓会の日から·····

毎日病院にきては
   告白をしてくる。

毎日‥‥毎日‥‥
·····あきもせず·····

私も根負けして
その年のクリスマスには、
付き合うようなった。

紗輝斗は、私をとても大切にしてくれた。
私は、大空の時のように情熱はないが
紗輝斗の事を
少しずつ···好きになっていった。

それから、一年後
紗輝斗の願いで
私達は、結婚した。

紗輝斗の両親も私の母も
喜んでくれた。

ただ、メグは
「良かったの?綾華。
そんなに、慌てて結婚しなくても。」
と、心配していた。

「そう思うけど·····
紗輝斗が不安がるから、
何度も気持ちを伝えるんだけどね。」
「大賀君は、何が不安なの?」
「さあ、なんだろうね。」
メグも綾華も、わかっているけど
お互いに彼の名前を出すことは
なかった·····
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