愛‥とは?夫婦‥とは?

メグは、
「綾華は、その女性の事を知って
大賀と話そうとしたんだよ。

綾華が嫌なら別れてから
彼女の元に行けば良いと。

黙っていなくなられて
後に残された人の苦しみを
綾華は、嫌というほど知っているから。」
と、メグは大空を睨みつけた。

紗輝斗は、
「そうか。
そうか····綾華は
知って····いたんだ·······」
と、呟いた。

その後に
「なあ、佐木山は、
なんで、綾華を捨てたんだ?」
と、紗輝斗は訊ねた。

大空は、いきなり話をふられて
黙ると・・・
「7年も付き合っていたのに
なんで、別れたんだ?」
と、紗輝斗が更に言うと。

大空は、
「何て説明したら良いのか
わからなかったんだ。

親がいきなり離婚することになって
母親が、写真家に戻るりたいと
足固めと資金作りに
俺の親権を親父がとり
家は売却して
親父についてイタリアに行くしか
なかった。

経済能力もない
先の見通しもない
俺が、綾華になんて言えば
良いのかわからずに
綾華なら、わかってくれると思って
綾華に黙って日本を経ったんだ。」
と、言った。

紗輝斗は、
「そうだったんだ。
だから、佐木山に綾華は捨てられた
と、皆から噂されたんだ。」
と、言った。

だが、メグは、
「そんなことで?!
そんな、あんたの身勝手な
考えで······」
と、大空を睨み付け
大空の元へ行き大空の頬を叩いた
そのメグの顔は·····涙で···溢れ·······
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