愛‥とは?夫婦‥とは?

私は、病院の勤務を終えて
病院をでると
「綾華。」
と、呼ばれて振り向くと・・

「えっ、どうしたの?」

紗輝斗が立っていた。

「ああ、ちょっと
  出掛けないかと。」
と、言われて
「うーん、まっいっか。」
と、言って
お母さんに連絡して
「寄り道するから」
と、伝えた。

紗輝斗が、
「食事は、後でも大丈夫か?」
言うから
「えっ、うん。大丈夫だよ。」
と、答えると
「じゃ、行こうかと」
と、言って
すたすた、歩いて行く。
「ねぇ、どこいくの?」
「いいから、ついて来て。」


付いたのは、小さな小ホールだった。
「なに?なんなのよ。」
と、抗議すると
「しーっ」
と、紗輝斗は、自分の口に
人差し指をたてた。
「もぉっ。」
と、思いながら
 中にはいると・・・・・

懐かしい・・音‥‥‥‥

 ・・・・・そ‥‥らっ・・・


大空のピアノリサイタル。

私は、大空の音色に
   涙が溢れていた。

「大空からは客席は
     見えないから」
と、紗輝斗は告げて
いなくなった。
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