愛‥とは?夫婦‥とは?
私は、大空のピアノを
聞いてるうちに
ふわふわしてきて・・・
「くすっ、相変わらず
俺のピアノは、綾華の子守り歌なんだ。」
ああ、大空だ・・・・と
思っていると・・
はっと 目が覚め
目の前に、大空の顔があって
びっくりして
「きゃっ」
「きゃって、失礼だな。
でも、驚いた。
ピアノが終わって
客席が、明るくなると
寝ている人がいたから・・
で、その人が
あまりにも気持ちよさそうで。
よく見ると、綾華だった。
どうしたの?」
「紗輝斗に連れて来られたの。
でも、佐木山君のピアノ
変わらずに良い音色。」
「大賀は、紗輝斗で
俺は、佐木山君なんだ。」
「えっ、だって紗輝斗は、
一応旦那だったし
佐木山君は、呼び捨てには
出来ないよ。」
「俺、葵には呼ばせないんだ。
俺の事を大空と呼ぶのは、
綾華だけだと決めていたから。」
と、言うから
「葵さんに悪いよ。」
と、言うと
大空は、悲しそうな顔をした。
「もぅ、そんな顔しないで。
わかった、わかったから
大空! これで、良い?」
「うん!!ありがとう。
で、もう一回。」
「・・・大空。」
大空は、目をつぶり黙って聞いていた。
「あ~、ところで、大空っ、帰るね。
紗輝斗と食事に行く事にしていたから。」
と、言うと
「綾華、話がしたい。
食事は、俺としよう。」
「えっ、紗輝斗は?」
「大賀には、俺が言うから。」
と、言うと
大空は、紗輝斗に電話して
「うん。うん。やはり・・すまない。」
とか、話して電話を切った。