愛‥とは?夫婦‥とは?
道は・・
約束通り大空は、次の日の朝には
私と音空の元にやってきた。
その日から、日本に戻るまでの間は
私達と一緒に過ごした。
音空は、毎日ピアノを弾いて
もらって、喜んでいた。
だが、大空が一度
日本へ帰国する日
音空は、泣いて大変だった。
今まで、こんな音空を見たことが
なかったから
私はなだめるのに
毎日······大変·····
大空は、毎日日本から
電話をくれて
電話越しに音空に
ピアノを弾いてくれた。
「音空、泣いてママを
困らせたらだめだよ。
パパの代わりに
ママを守らないとね。」
「ママ、こまる?
パパ、いつくる?」
「もう少し、待っててね。」
「うん、わかった。」
「ごめんね、綾華。
音空を頼むね。」
「大丈夫だよ。
大空は、自分の事を考えてね。」
「俺は、綾華と音空の
そばに行きたいだけ。」
「うふふっ、私も。」
「綾華、愛してる」
「私も、大空が大好き。」
「音空もっ。」
と、音空も騒いでいた。
毎日こんな状態を過ごしていた。
大空は、
日本の会社との契約もあるし、
簡単にドイツには来れずにいた。
その間に大空は、
綾華の母・華さんに会いに行き
綾華との話しをしたり
紗輝斗に報告したりした。