愛‥とは?夫婦‥とは?

「良い出来だろ?」
「ああ、いい表情だよ。」
「だろ?俺の最高傑作。」
「‥‥‥‥てか、なんで
この写真使ったんだよ。」
「あれ?モデルにはちゃんと
許可もらってるぞ。」
「えっ、綾華に?」
「ああ、なっ、綾華ちゃん?」
「はい。」
「ええっ、綾華?」
綾華の声に振り向くと
綾華が立っていた。

俺は、綾華の元へ走り····
思わず綾華を抱きしめた。
「‥‥綾‥‥華‥
  ·······会いたかった·····」
「私も。」

すると、フラッシュがピカッ

親父は、写真家としても
有名だが、人をあまり撮ることがなく
まして、お題が·····「陽だまり家族」
と、なっているから
話題になっていたらしい

マスコミが、沢山来ていて
「大空さん、お父さんの作品は
どうですか?」
「そちらの女性は?」
「海人さんのモデルさん?」
「海人さんと大空さんと
    そちらの女性の関係は?」
と、口々に······
「俺の妻です。」
と、大空。
「「「「「ええっ」」」」」
次々に、質問が·····

すると
「ママ・・・っ」と。
音空の鳴き声が
その声に道が開き
音空が走ってきた。

「寝てたから、事務所の方に
預けていたの。」
と、綾華がそっと教えてくれた。
すると
「あっ、パパ!」
と、俺を見つけて言う音空に
「おいで!」
と、言うと
走って抱きついてきたから
「音空、走ったら
     あぶないよ。」
と、言うと
「はぁ〰い。ごめんしゃい。」
と、言うと
「音空、中々行けなくて
ごめんな。」
と、大空が謝ると
「うん?パパいつくるの?
音空のピアノが小さいから?」と。

「大きなピアノ、用意したよ。」
「ほんとに?」
「ああ、本当だよ。
音空、どうして日本に?」
「ジイジが、連れてきてくれた。」
「親父が?」
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