愛‥とは?夫婦‥とは?
私達三人は・・・
始めて三人での
暮しをはじめた。
大空は、仕事柄
普通の家庭のように
朝、会社に行って、夕方に帰る。
そういうお仕事ではないから
色んなとこに演奏やコンサート
リサイタルでいくと・・
二日、三日以上帰らない日々も・・
音空は、その生活に
馴染むまでは、大空を
後追いして大変だった。
「パパは?」
「パパのピアノ?」
「パパ、いない」
と、慣れるまで大変だった。
私達 夫婦は、ドイツにも
夫婦としての申請をだした。
病院にも報告は済ませた。
綾華は、顔も綺麗だが
優しくて、患者さんからも
病院のスタッフからも
すごい人気だったから
悲しむ人も多かったらしい
そんな中‥‥
今日 大空はオフだったので
綾華を迎えに病院にやってきたら
「リョウカっ、リョウカっ
なぜ、結婚を?!」
と、綾華を追って話しかけている
男性が・・
綾華は、
「うん?夫を愛しているからよ。
なぜ、ルイ?」
「だって・・俺は・・・」
と、ルイが何かを言う前に
俺は、
「綾華っ!」
と、名前を呼んだ。
綾華は、振り向いて
俺を確認すると
柔らかい微笑みをした。
嫉妬していた俺の心は
その笑顔に癒されていく
「あっ、大空、迎えに来てくれたの?」
「ああ、で?そちらの方は?」
「うん?ああルイよ。
小児科のナースなのよ。
ルイ、夫の大空よ。」
と、綾華が言うから
俺は、わざと
「大空です。
妻がお世話になっています。」
と、言った。
ルイは、大空を見てびっくりする。
大空は、日本人だが
190センチ近くある長身に
キリッとした顔をもつ
イケメンときている
『自分に勝ち目はない・・』
と、改めて思い知らされ
すごすごと帰って行った。
「もう、なんなの?
ごめんね。いつもは、
あんな感じじゃないのよ。
仕事熱心でね・・・」
と、説明する綾華。
綾華は、彼が綾華に好意をだいてる
事に気付きもしてない。
彼も気の毒と言えば
気の毒だが・・
俺は、それでも確認したくて
抱き締めて
「綾華、俺のこと愛してる?」
「なっ、えっ、なに?
もちろん。
大空を愛してる。」
と、顔を赤くして
答えてくれる綾華に
俺は、嬉しくなって
そのまま綾華を強く抱き締め
綾華の頭にキスを落とした。
「なに?もう大空っ!!外だよ。」
と、言うから
綾華の耳元で
「じゃ、続きは、ベットでね」
と、言うと・・
もうっと、いっそう赤くした。
大空は、クスクスっ笑いながら
綾華の手をとり帰った。