愛‥とは?夫婦‥とは?
今日は、イタリアで演奏だった。
綾華と音空も
久々に演奏を聴きにきていた。
音空は、凄く喜んで
ワクワクしているようだった。
大空は、すべての演奏が終わると
綾華と音空の元へ行き
綾華のお腹を撫でていた。
葵は、
今日 大空の演奏がある事を
知っていたので会場に来ていた。
大空が近くを通ったから
「‥‥そ‥ら‥‥」
と、呼ぼうとしたが·····
「パパっ!!」
と、音空が飛び付いた。
「音空、どうだった?
パパの演奏。」
「うん。すごい
凄かった。」
「本当、ありがとう。
綾華、お腹の子の反応は?」
「うふふっ。
じっと、聞いてたみたいよ。
いま、動いているから。」
「どれ?
ちび、気に入ってくれたかな
そうだと····パパ嬉しいな。」
と、言った。
そんな、会話を聞いていた
葵は·····
そのまま、席をたった。
大空の····あまりにも
優しい表情、優しい言葉に
葵は、自分といる時と
まったく、違っていて
悲しい気持ちと
大空が幸せそうで
嬉しい気持ちとで
複雑だった。
だが·····もう二度と
会うことは、ないだろうと
改めて通観した。
「ああーっ
私も早く幸せを
見つけよう!!」
と、考えながら····
涙が·······流れていた。