愛‥とは?夫婦‥とは?
診察をして先生から
「精神的なものだと思いますが
失語症になられています。」
と、言われた。
私は、驚いていたが
綾華が、一番辛いと思い
可愛い画用紙とペンを買って
綾華に渡した。
綾華は、私を見てにっこり
笑ってくれた。
少しすると、綾華は病院を退院したが
話せないことに
かなり苦労をした。
大学側には、綾華の失語症は知らせていたが
「ああ。山咲話せなかったな。」とか
「おまえ、そんなんで患者さんと
どうやって、コミュニケーション
とるつもりだ。」とか
嫌みをいう教授がいたり。
話せないことを知らずに
怒鳴る教授もいたり。
綾華は、辛く厳しい日々を
送っていた。
大空が、大学を辞めたことは
直ぐに広まり
哀れんだり、冷やかされたり
突然、声をかけられて
驚かされたりした。
だが、綾華は歯を食いしばって
耐えていた。
それからの三年
メグは、ずっと綾華のそばにいた。
そばにいないと、綾華が消えてしまい
そうで、怖かったから····
だが、
メグは、教育学部だから四年で
卒業をして、小学校の先生となった。
綾華は、後二年を
医学部で学び医師となった。
メグは、教師として務めながら
綾華の家には通って
綾華の側にいた。
綾華は、病院研修で
お父さんがお世話になった
大学病院にいく事になった・・・
綾華の憧れていた先生が
まだ、在籍していたみたいで
(内科部長になっていた、可西先生。)
失語症も先生と共にいる間に
癒えて行った
綾華のお母さんの華さんと私は、
すごく、嬉しくて
二人で抱きあって喜んだ。
綾華は、その後も
勉強を頑張って
可西先生のいる大学病院に
医師として就職できた。