明日の蒼の空
 みんなのお店の前にあるベンチに座って、りさちゃんとしりとりをしながら待っていたところ、夏美さんが自転車に乗ってやって来た。

「蒼衣ちゃん、りさちゃん、お待たせ」

 三人で店内に入り、二階にあるキッズコーナーに行って、りさちゃんの服などの日用品をいただいた。

 パジャマを三着。上下お揃いの部屋着も三着。冬用の長ズボンとスカートも三着。トレーナーとパーカーを二着ずつ。セーターとカーディガンとジャンバーを一着ずつ。下着、靴下、バスタオル、浴用タオル、ハンカチ、マフラー、傘、レインコート、手袋、子供用の枕に枕カバー。運動靴を二足と長靴とサンダルを一足ずつ。子供用のリュックサックとポシェットを一つずつ。

 夏美さんは花柄のエプロンを一枚いただいて、私はカーキ色のセーターを一着いただいた。

「今日の晩ご飯は何がいいかな?」
 夏美さんがりさちゃんに尋ねた。

「ハンバーグがいい!」
 りさちゃんは大きな声で答えた。

「それじゃあ、今夜もハンバーグにしましょう」

 りさちゃんのリクエストに応えるため、一階の食料品フロアに降りて、ひき肉や玉ねぎなどの食材もいただいた。
 
 荷物が沢山あるので、三人で馬車に乗って帰ろうということになった。

 夏美さんは自転車を置きに図書館に向かい、私とりさちゃんはひと足先に東ひまわり駅の停留所に向かった。
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