明日の蒼の空
 今夜は三人で夕食作り。

 家では料理長の私は、サラダ係とデザート係。

 みんなのお店でいただいてきた花柄のエプロンを身にまとった夏美さんは、ご飯係とお味噌汁係。

 おにゅーのパーカーを羽織ったりさちゃんは、ハンバーグこねこね係。

 下ごしらえは私がして、ダイニングの椅子に座って待ち構えているりさちゃんの前に、ひき肉の入ったボールを置いた。

 ハンバーグの丸め方は教えず、好きなように自由に丸めてもらう。

 こねこねこねこねひき肉ちゃん♪ こねこねこねこねたまねぎいっぱいハンバーグちゃん♪ 美味しくなーれ♪ 美味しくなーれ♪

 りさちゃんは楽しそうにお歌を歌いながら、両手でひき肉を丸め始めた。

 いったいどんな形になるのだろう。

「出来た!」
 りさちゃんが嬉しそうな声で叫んだ。

 お団子のようなハンバーグ。大きさは直径十センチくらい。かなり食べ応えがありそう。

 私はりさちゃんが丸めてくれた三つのハンバーグを、フライパンで転がしながら焼いた。


 自分の手で丸めたハンバーグ。よほど美味しかったのだと思う。りさちゃんはご飯を三杯もおかわりした。

「明日もハンバーグにしましょう!」
 笑顔で叫んだ夏美さんは上機嫌。もちろん、私も上機嫌。

「わーい!」
 りさちゃんは、大喜び。
 


 今夜も三人で一緒にお風呂に入った。

 りさちゃんの体を洗ってあげて、のんびりと湯船に浸かった。

 夏美さんの膝に乗っているりさちゃんがお風呂の歌を歌い始めた。

 夏美さんと私も、りさちゃんのメロディーに合わせて、お風呂の歌を歌った。

 今夜もぽかぽかぽかぽか良いお風呂♪ ぽかぽかぽかぽかあったまる♪
< 134 / 315 >

この作品をシェア

pagetop