明日の蒼の空
お母さんのことで頭がいっぱいなのだと思う。寂しげな表情のまま、ダイニングの椅子に座ったりさちゃんに、いつもの元気はない。言葉を発することもなく、ずっと下を向いている。
どんな言葉を掛けたらいいのかわからない。
すっかり元気を失ってしまったりさちゃんに掛ける言葉を模索している間に、夏美さんがりさちゃんの肩に手を乗せた。
「りさちゃんのお母さんも、いつかきっとこの世界に上がって来るから、それまでの間、このまま三人で一緒に暮らしましょうか」
夏美さんの問い掛けに対し、りさちゃんは少し間を置いてから、小さく頷いた。
いつもの笑顔はなく、寂しげな表情のまま。
大好きなお母さんと一緒に暮らしたいのに暮らせない。
ちひろさんが長生きすればするほど、親子で暮らせる日は遠退いていく。
何とかしてあげたいけど、どうにもできない。
過去を振り返ってばかりいてはいけない。この世界に来てから学んだことの一つ。どうにかして、りさちゃんの時を前に進めなければならない。
疲れた様子のりさちゃんを寝かしつけた後、夏美さんと話し合い、りさちゃんを町のこども園に入園させることにした。
夏美さんが園長先生宅に電話を掛けた。
「はい、わかりました。どうぞよろしくお願い致します」
りさちゃんの入園日は、五日後の来週の月曜日に決まった。
どんな言葉を掛けたらいいのかわからない。
すっかり元気を失ってしまったりさちゃんに掛ける言葉を模索している間に、夏美さんがりさちゃんの肩に手を乗せた。
「りさちゃんのお母さんも、いつかきっとこの世界に上がって来るから、それまでの間、このまま三人で一緒に暮らしましょうか」
夏美さんの問い掛けに対し、りさちゃんは少し間を置いてから、小さく頷いた。
いつもの笑顔はなく、寂しげな表情のまま。
大好きなお母さんと一緒に暮らしたいのに暮らせない。
ちひろさんが長生きすればするほど、親子で暮らせる日は遠退いていく。
何とかしてあげたいけど、どうにもできない。
過去を振り返ってばかりいてはいけない。この世界に来てから学んだことの一つ。どうにかして、りさちゃんの時を前に進めなければならない。
疲れた様子のりさちゃんを寝かしつけた後、夏美さんと話し合い、りさちゃんを町のこども園に入園させることにした。
夏美さんが園長先生宅に電話を掛けた。
「はい、わかりました。どうぞよろしくお願い致します」
りさちゃんの入園日は、五日後の来週の月曜日に決まった。