明日の蒼の空
 今日は、贅沢に朝からお風呂。

 いつもより入念に体を洗い、お風呂の歌を歌いながら、のんびりと湯船に浸かった。

 地上の世界に降りるまで、なるべく疲れないように。なるべく汗を掻かないように。馬車に乗って町の中心部に向かい、びゅーてぃーさんふらわあに入った。

 美穂に髪をセットしてもらい、ファンデーションでクマを隠してもらって、ナチュラルメイクもしてもらった。

 淡い紫色のワンピースドレスに着替えた美穂と馬車に乗って家に戻ったら、みんな集まっていた。

 夏美さんもりさもひばりさんも萌も美穂も菓絵さんもひーこさんも美紀さんも舞さんも普段とは全く違う出で立ち。

 華やかなワンピースドレスを着こなしていて、お洒落なデザインのハンドバッグを持っている。

 髪は綺麗に整えられていて、メイクもバッチリ。

 みんな、すごく美しい。菓絵さんは、特に美しく見える。



 披露宴会場で食事はできないので、ひばりさんと萌と菓絵さんが、ちらし寿司とお味噌汁を作ってくれた。

 昼食の席で、私の姉の名前と披露宴会場の場所を、みんなに伝えた。

 ひばりさんと萌と菓絵さんが食器を洗ってくれている間に、私は大急ぎでワンピースドレスに着替えた。

 パンプスを履いて、ハンカチの入ったバッグを持ち、出かける準備を済ませた。

 これで準備はOK。あとは気持ちを落ち着かせるだけ。

 大きく息を吸い込んで、何度も何度も深呼吸をした。
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