明日の蒼の空
　今日もいつもどおりに働いて、料理の絵とランチメニューの文字を消した後、りさを連れて、みんなのお店に向かった。

　私は、競泳用の水着と旅行に持っていく地味目な水着をいただいて、スクール水着を持っているりさは、旅行用の可愛らしい水着をいただいた。

　格好だけでも本格的に。

　ゴーグルと競泳帽もいただいて、念のために、浮き輪もいただいた。

　さっそく泳ぎの練習。

　揃えたばかりの水泳グッズを持って東ひまわり町営プールに行ったところ、こども水泳教室が開かれていた。

　ちゃんとした泳ぎ方を習える、またとない絶好の機会。

　正直なところ、小さな子供たちと一緒に泳ぐのは、かなり恥ずかしい。でも、恥ずかしがっていたら、泳げるようにならない。

「私も参加できますか」

　インストラクターの若いお姉さんに聞いてみたところ、大人も参加ＯＫということだったので、私とりさは、こども水泳教室に入会した。

「まずは、とにかく水に慣れましょう」

　インストラクターの彩さんの指導の元、カナヅチの私とりさは入念に準備体操をして、腰に浮き輪をはめて、プールに飛び込んだ。
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