明日の蒼の空
 みんなのお店に行って、シジミとアロエヨーグルトをいただいた。

 今日は、プールには行かず、みんなのふっちゃんにも寄らず、真っ直ぐ家に帰った。

 郵便受けを確認した。手紙は入っていなかった。

 ドアを開けて玄関に入ったところ、ダイニングの方から、夏美さんとりさの笑い声が聞こえてきた。

 私は急いで靴を脱いで、ダイニングに向かった。

「大丈夫なんですか?」

「大丈夫よ。心配かけて、本当にごめんね」
 夏美さんは恥ずかしそうに頭を下げた。

 すぐに顔を上げて、にっこりと微笑んだ。

 精一杯の空元気なのかもしれないけど、作り笑顔なのかもしれないけど、夏美さんの笑顔を見られて、私は少し安心した。

「あんなに優しくされたら、寝込んでいられないわよ」
 夏美さんはそう言うと、りさの頭を撫でた。

 二日酔いで寝込んでいたところ、りさが部屋に入ってきて、一生懸命に介抱してくれたという。夏美お母さん、大丈夫? 夏美お母さん、大丈夫? と繰り返し声を掛けてくれて、おでこに冷たいタオルを乗せてくれたり、うちわで扇いでくれたり、絵本を読み聞かせてくれたという。それで夏美さんは、布団から起き上がったという。

 深く傷ついた夏美さんの心を癒してくれたりさに大感謝。

 ありがとう。と言って、私もりさの頭を撫でた。
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