明日の蒼の空
「こんにちは」
 パジャマ姿の小さな女の子が笑顔で私に挨拶してきた。

「ここ、こんにちは」
 まさか挨拶されるとは思っていなかったので、私は驚きながら挨拶を返した。

 私に挨拶してくれたということは、私の姿が見えている。ということになる。

 東ひまわり町では見かけたことはない。

 他の町で暮らしている子なのだろうか。昼間なのに、どうしてパジャマ姿なのだろうか。着替えないで、パジャマ姿のまま、地上の世界に降りてきたのだろうか。私の頭は疑問だらけになってしまった。

「お姉さんは、あたしの姿が見えるんですか?」
 私が質問する前に、パジャマ姿の小さな女の子が私に質問してきた。

「見えますよ」
 私は普通に答えた。

「見えるんですか」
 パジャマ姿の小さな女の子は嬉しそうな顔で言った。

 地上の世界で暮らしている人たちからしてみれば、不思議な会話をしている人たち。
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