明日の蒼の空
「こんにちは」
石畳の地面を見つめながら佇んでいたところ、入り口の扉が開き、びゅーてぃーさんふらわあの店員さんと思われる若い女性が私に挨拶してくれた。
「こ、ここ、こんにちは」
私は慌ててしまい、口ごもりながら挨拶を返した。
美容院に入ることすらできないのだから、私はただの通行人です。お客さんではありませんよ。と言える勇気はない。
「初めまして、私は美容師の佐竹美穂と申します。あなたは、八木蒼衣さんですか?」
さすが美容院の店員さん。髪はつやつやだし、メイクもバッチリだし、とても良い香りを漂わせている。髪がボサボサで地味な私とは大違い。
「は、はい。私は八木蒼衣です」
佐竹さんの美しさに見とれてしまい、私はワンテンポ遅れて答えた。
「蒼衣さんですね。さあ、どうぞ、中にお入りください」
私と同い年くらいに見える佐竹さんに腕を引っ張られ、私は美容院という未知の世界に足を踏み入れてしまった。
こうなったらもう後戻りはできない。髪を切ってもらうしかない。とにかく恥ずかしくてたまらない。何も目に入らない状態に陥ってしまっている。
石畳の地面を見つめながら佇んでいたところ、入り口の扉が開き、びゅーてぃーさんふらわあの店員さんと思われる若い女性が私に挨拶してくれた。
「こ、ここ、こんにちは」
私は慌ててしまい、口ごもりながら挨拶を返した。
美容院に入ることすらできないのだから、私はただの通行人です。お客さんではありませんよ。と言える勇気はない。
「初めまして、私は美容師の佐竹美穂と申します。あなたは、八木蒼衣さんですか?」
さすが美容院の店員さん。髪はつやつやだし、メイクもバッチリだし、とても良い香りを漂わせている。髪がボサボサで地味な私とは大違い。
「は、はい。私は八木蒼衣です」
佐竹さんの美しさに見とれてしまい、私はワンテンポ遅れて答えた。
「蒼衣さんですね。さあ、どうぞ、中にお入りください」
私と同い年くらいに見える佐竹さんに腕を引っ張られ、私は美容院という未知の世界に足を踏み入れてしまった。
こうなったらもう後戻りはできない。髪を切ってもらうしかない。とにかく恥ずかしくてたまらない。何も目に入らない状態に陥ってしまっている。