明日の蒼の空
「絵を描かせてください」
声に出して言って、空に向かってお願いしてみた。
私の願いは届いたのだろうか。空は私にも絵を描かせてくれるのだろうか。とにかく緊張する。
「それでは、描きます」
「うん」
ひばりさんが見守ってくれている中、私は空中に水色の色鉛筆を走らせた。
まずは筒状花の部分から。塗りたい色をイメージしながら空中に円形を描く。
「あ、茶色が塗れました」
頭の中で茶色をイメージしながら描いたら、空中に茶色が塗れた。赤茶色をイメージしながら描いたら、赤茶色も塗れた。
水色の色鉛筆を握って描いているのに、違う色が塗れるなんて本当に不思議。そもそも、空中に色が塗れること自体が本当に不思議。
「その調子で、どんどん描き進めていって」
「はい」
私は無我夢中で、オレンジ色の一輪のひまわりの絵を描き進めた。
茶色と赤茶色で描いた筒状花の次はオレンジ色の花びら。とにかく焦らず落ち着いて、一枚一枚、丁寧に描いていく。
オレンジ色の花びらの次は緑色の茎。真ん中の太い茎は真っ直ぐに描いて、太い茎から枝分かれしている細い茎は斜めに描く。茎から生えている葉っぱは大きく大胆に。
水色の色鉛筆を握り締めた手を動かしているだけなのに、頭の中でイメージした絵が次々と形になっていく。
スケッチブックに描いているかのように、描きたいように描ける。好きなように描ける。自由自在に描ける。いろんな色が塗れる。
楽しいなんてものじゃない。
声に出して言って、空に向かってお願いしてみた。
私の願いは届いたのだろうか。空は私にも絵を描かせてくれるのだろうか。とにかく緊張する。
「それでは、描きます」
「うん」
ひばりさんが見守ってくれている中、私は空中に水色の色鉛筆を走らせた。
まずは筒状花の部分から。塗りたい色をイメージしながら空中に円形を描く。
「あ、茶色が塗れました」
頭の中で茶色をイメージしながら描いたら、空中に茶色が塗れた。赤茶色をイメージしながら描いたら、赤茶色も塗れた。
水色の色鉛筆を握って描いているのに、違う色が塗れるなんて本当に不思議。そもそも、空中に色が塗れること自体が本当に不思議。
「その調子で、どんどん描き進めていって」
「はい」
私は無我夢中で、オレンジ色の一輪のひまわりの絵を描き進めた。
茶色と赤茶色で描いた筒状花の次はオレンジ色の花びら。とにかく焦らず落ち着いて、一枚一枚、丁寧に描いていく。
オレンジ色の花びらの次は緑色の茎。真ん中の太い茎は真っ直ぐに描いて、太い茎から枝分かれしている細い茎は斜めに描く。茎から生えている葉っぱは大きく大胆に。
水色の色鉛筆を握り締めた手を動かしているだけなのに、頭の中でイメージした絵が次々と形になっていく。
スケッチブックに描いているかのように、描きたいように描ける。好きなように描ける。自由自在に描ける。いろんな色が塗れる。
楽しいなんてものじゃない。