明日の蒼の空
「描けました」
私のすぐ目の前に、自分で描いたひまわりの絵が浮かんでいる。
スケッチブックに描いたのではない。確かに空中に描かれている。
「わあ、すごい。初めて描いたとは思えないほどの見事な出来栄えね。こんなに飲み込みの早い人は菓絵さん以来よ。蒼衣さんは、空のキャンバスに絵を描く才能があるのかもしれないわね」
ひばりさんが笑顔で褒めてくれた。
ただただ嬉しい。素直に嬉しい。感激のあまり、涙がこぼれそう。
「文字も描いてみましょうか」
「はい」
文字色は明るいオレンジ色。文字サイズは五センチ。
つい今しがた描いたひまわりの絵の左側に『八木蒼衣作、十月十一日』自分の名前と今日の日付を描いてみた。
私のすぐ目の前に、自分で描いたひまわりの絵が浮かんでいる。
スケッチブックに描いたのではない。確かに空中に描かれている。
「わあ、すごい。初めて描いたとは思えないほどの見事な出来栄えね。こんなに飲み込みの早い人は菓絵さん以来よ。蒼衣さんは、空のキャンバスに絵を描く才能があるのかもしれないわね」
ひばりさんが笑顔で褒めてくれた。
ただただ嬉しい。素直に嬉しい。感激のあまり、涙がこぼれそう。
「文字も描いてみましょうか」
「はい」
文字色は明るいオレンジ色。文字サイズは五センチ。
つい今しがた描いたひまわりの絵の左側に『八木蒼衣作、十月十一日』自分の名前と今日の日付を描いてみた。