運命を知らない占い師

絶望した未来


そして今に至るのである。


「お、おいおい。何も泣かなくて良いだろ。きっと何かの間違いだって。な?」


友人に慰められても何故か悲しさが止まらない。


「な?あんただって、外す事くらいあるだろ?」


将太は占い師に尋ねる。


「外した事はない。今まで一度も。今まで未来が見えなかった人間は数年のうちに死んでいる」


「そ、そんな…」


その一言で優介は絶望した。


将太はしまったという顔をする。
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