運命を知らない占い師

「だ、だあいじょうぶだってぇ~!な!な!優介!ここには美味いもんがいっぱいあるぜ!食おう!食って忘れよう!お前には幸せな未来が待ってるって!」


将太が優介の肩を叩く。


「うん。そうだね。最後の晩餐としようかな。ははは」


覇気のない優介を見て、将太は困る事しか出来ないのであった。





「ただいま戻りました」


優介は家の扉をガラリと開ける。


するとすぐさま母と姉がお出迎えに来て、膝を着いて「おかえりなさい」と言う。
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