運命を知らない占い師

思い出す占い師の言葉。


本当に短い人生だった。


優介はとある事を思い付いた。


「遺書を、書いておこうかな」


いつ死ぬか分からない。


ならば家族や友人に伝えたい事を遺しておこうと思ったのだ。


思い立ったが吉日。


優介は早速灯をつけ、紙を取り出し墨を作り始めた。


「何をしているんですか?」


「わぁ?!」


突然声を掛けられ、ビクッとする。


「誰かにお手紙でも書くですか?」
< 18 / 64 >

この作品をシェア

pagetop