運命を知らない占い師

「おれは酔ってなどいなぁぁぁい!」


「わぁ?!」


新田は二人をどんと、思い切り突き飛ばした。


「い、いてぇ…!」


将太の呻き声がする。


「いたたた…」


優介も痛む腰をさすりながらどうにか立ち上がる。


新田はそんな二人を無視してどかっと椅子に座った。


「おうおうインチキ占い師さんよぉ。未来が見えるって本当かよ」


「インチキだと?」


絡まれた占い師の低い声が聞こえる。
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