運命を知らない占い師
「まぁ、貴方自身はしぶとく生き残るようだから良いではないか。そこの少年など数年のうちに死…」
「うおおおおおおあああああ!」
占い師が優介を指さそうとした瞬間、新田が雄叫びをあげながら机をひっくり返した。
「きゃあ!!」
占い師の幼い少女のような叫び声が響く。
「貴様は嘘つきだ!インチキ占い師だ!私の権力で貴様を殺してやる!」
倒れ込んだ占い師の前に仁王立ちした新田は、その小さな体に拳を落とそうとしていた。