運命を知らない占い師
「危ない!!」
優介はとっさに占い師の前に滑り込んだ。
瞬間、頭の中で星が飛ぶ。
「うああっ!」
新田の拳が優介の脳天に直撃したのだ。
あまりの痛さに優介はその場で呻いた。
「おい優介!」
将太が駆けつける。
「大丈夫か?!」
「う、うん…頭が…星が…たくさん…ううう…」
「おいおい全然大丈夫そうじゃねえだろうが!すぐに医者を…!」
将太の心配する大きな声でさえ頭にズキズキと響く。