運命を知らない占い師

「えっ!縫ったって事?!」


「あぁ。数針な」


「うわぁ~怖いね新田さん。そんな力があったなんて。まぁ、何よりあの占い師さんに振り下ろされなくて良かったよ」


「お前は本当にお人好しだなぁ~」


将太は呆れた様子で友人を見た。


「それで、新田さんや占い師さんはどうなったの?」


優介が問うと、


「あぁ、新田さんは…お家お取り壊しだそうだ…」


と、将太は暗く答えた。


「何だって?!」
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