運命を知らない占い師

胸を張る薫子に優介は微笑んだ。


「そうだね。ありがとう薫子」


薫子もやっと笑顔になった。


「じゃあ、行くぞ優介」


「え、どこへ?」


将太の突然の言葉に驚く。


「決まってんだろ。あの占い師の所だよ。聞きたい事、まだ聞けてないだろ」


「聞きたい事?聞きたい事って何ですか?」


薫子が聞く。


「あ、いや、今日の事件の事についてだよ。看病ありがとうね、薫子。じゃあまた後で!」
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