運命を知らない占い師
「まあ優介さん!まだ動いてはいけません!しかもこんな夜遅くに!あ、こら!待ちなさい!お母様に言い付けますよ!今度から洗濯物は自分でして貰いますよ!こら~!」
叫ぶ薫子に申し訳なく思いながら、優介は将太に付いて駆け足で占い師の元へ急いだ。
「薫子の前で死ぬのがいつか占ってもらうなんて言ったらカンカンになりそうだったから、急いできちゃったけど、後でまた薫子にお説教されそうだよ」
「薫子さん見た目は大人しそうなのに中身は、その、やんちゃだよな」